スパイスコーヒー イエメン・サヌア風 - Café Épicé à Sana'a, Yémen
レシピ Recipe / Recettes
1. 鍋にモカ・コーヒー(粉)、クローブ(ホール)、カルダモン(ホール)と水を入れて沸かし、ぷくぷく泡がたちはじめたら火を止める。Put mocha coffee (ground), clove buds (whole), cardamom (whole) with water in saucepan and heat until foam starts.
2. 濾さずにそのまま飲むのが伝統的スタイル、ですが、慣れないと粉とかいろいろ気になって味と香りに集中できない…というときは、無理せず茶こしで濾していただきましょう。Serve unfiltered for traditional taste. Filter if desired.
通常のコーヒーメーカーで作る場合、クローブとカルダモンを市販の「お茶パック」等に入れて保温性のあるタンブラー等の容器に入れておき、そこにコーヒーメーカーで淹れた熱いコーヒーを注いでしばらく置いておくと、時間がたつにつれ徐々にスパイスの風味がうつり、簡単においしいスパイスコーヒーが楽しめます。クローブのシャープな辛み、カルダモンの爽やかな風味、モカ・コーヒーならではの上品な甘さ、これを組み合わせてこの感動的な調和にたどりついた人類の(まあ、大きく見れば)末裔の一員であることに、誇りを感じずにはいられません。
好みでシナモン(カッシア)を加えると、芳しさと自然な甘さが加わってさらにおいしいですよ。ほかに、フェンネル、バニラなど、チョイスはさまざま。ちなみにモカ・コーヒーのモカ المخا [al-Mukhā] は紅海に面したイエメン اليمن [al-Yaman] の港の名。そして乳香 لبان [lubbān] とコーヒー قهوة [qafwa] の交易で古くから栄えてきた街が、今は世界遺産にも指定されているイエメンの首都、サヌア صنعاء [Ṣan‘ā’] なのだそうです。また、勘のいい方はもうお気づきでしょう、イエスの誕生時に東方3博士が捧げたとされる贈り物のひとつである乳香のアラビア語名(定冠詞つき) al-lubbān が、やがてキリスト教のひろまった国々で allubanum → olibanum と変成し、定着していったこと。なんだか、勝手に森厳たる気分になっちゃいます。すごいよなあ。人類。

