ソリッドパフューム用ワックスベース - Wax Base for Solid Perfume - Base de Cire pour la Concrète de Parfum
たとえば精油をブレンドして、市販の香水よりもずっと自分の好みに近い香りを得ることができた場合、それを何とかして持ち歩きたいと思うのは当然の理。そんなとき、手作り化粧品に関するテキストが提案してくれるのはだいたい「練り香」なわけですが、その基材には白色ワセリンやオイル比率の高いクリームなど、常温でもやわらかなテクスチャを保つものが選ばれていることが多いようです。
個人的にワセリンのべっとりした使用感が好きではない私にとって(余談ながら、ワセリンvaselineの別名はペトロラタムpetrolatum、読んで字のごとく完全に石油由来の素材です)、たとえ冬場でも一時的であれ温度が30度を超えるような環境で、必ずしも練り香の容器が水平に保たれない場合があることを考慮すると(たとえば黒いカバンの中に入れて、それを陽の当たる助手席に適当に置いて車で移動する時など…要するに私の日常ですね)、たまさか練り香の基材が液状化して容器から漏れ出したりされては大変ですし、使うにも不便で困ります。その点、たとえばロクシタンのソリッドパフュームの基材は蜜蝋とパラフィンで作られているため融点が高く、日常生活の範囲内で温度が多少上昇しても、勝手に融けだすことはまずありません。
そこで今回は、ロクシタンにならって高温環境下でも液状化しにくいソリッドパフューム用基材を作ってみました。ただし材料は、石油・鉱物由来のパラフィンのかわりに、融点が60℃台の精製ビーズワックス(蜜蝋、ミツロウ)と30℃台前半の精製ココアバター、そして精製ホホバ油という天然素材だけを使用。そう、実は手作りの保湿クリームと、ブレンド比率を除けば材料に大差はありません。これならワセリンやパラフィンがあんまり好きではない人でも大丈夫。(でも蜜蝋アレルギー体質の方もおられるので、くれぐれもご注意を。予期せぬ症状による不快な思いをしないためにも、手作り製品は必ずパッチテストをしてから使いましょう。)
「ソリッドパフューム用ワックスベース」のレシピ ↓
材料 ingredients - ingrédients
- 精製ミツロウ(蜜蝋、ビーズワックス)beeswax (refined) [INCI: Cera alba] - cire d'abeille raffinée : 50% m/v
- 精製カカオバター cacao butter (refined) [INCI: Theobroma cacao (cocoa) seed butter] - beurre de cacao raffinée : 25% m/v
- 精製ホホバオイル(ホホバ油、堅実/圧搾) jojoba oil (refined) [INCI: Simmondsia chinensis (jojoba) oil] - huile de jojoba : 25% m/v
作り方 recipe - recette
- 上記の材料をオイルウォーマーで加熱し、溶けたら保存容器に注ぐ。
- 1. が手で触れるくらいに冷めたら、好みのエッセンシャルオイル等を滴下してよくかき混ぜる。
以上
※上記の材料を用いて手作りされたアイテムは、薬事法の定める医薬品・医薬部外品・化粧品のいずれにも該当しません。あくまでも自己責任の下で適切に製作および管理を行ってください。また、アレルギー反応等による危険を避けるため、使用に際しては事前に必ずパッチテストを行い、異常が認められた場合は絶対に使用しないでください。
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