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September 21, 2008

ヘブライ聖書の世界と香り 3. タルムード תלמוד に見る「聖なる香」קטרת の11の材料 - Eleven Herbs and Balms for the Ketoret (incense) in the Talmud

さて、2つ前のエントリでは、ヘブライ聖書・トーラーの中の『出エジプト記』第30章第34-38節で言及されている「聖なる香」קטרת Ketoret の4つの材料を紹介しました。

他方、同じユダヤ教でも『タルムード』תלמוד Talmud(口伝律法)の中には、トーラー(律法)における香とは一部異なる素材を含む「11の材料」によって作られる香に関する言及があります。

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September 19, 2008

ヘブライ聖書の世界と香り 2. トーラー תורה に見る「聖なる香」קטרת の4つの材料 - Four Materials for the Ketoret (Incense) in the Torah, Hebrew Bible

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 前のエントリでは、ヘブライ聖書/旧約聖書の『出エジプト記』に記された「聖なる香油」について述べましたが、実は第30章の最後にはもうひとつ、「聖なる香(こう)」קטרת Ketoret に関する記述があります。
 これに関して調べているうちに、ひとつ興味深い事実を発見しました。それは、ユダヤ教世界で『トーラー』 תורה Torah(モーセ五書、律法)と呼ばれる重要な聖典の一部であるところの『出エジプト記』の中で神からモーセに示された聖なる香の材料は「4つ」だけであったのに、トーラーと並んで重要視され継承されていった『タルムード』 תלמוד Talmud(口伝律法)では、聖なる香の材料に7種類が加えられ「聖なる神殿の香のための11の材料」として言及されるようになっていた、という点です。

 そこでまず、上に引用した『出エジプト記』第30章第34-38節に示されている4つの材料が何だったのかについて、一般的な解釈に沿って整理すると、以下のとおりです:

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September 15, 2008

ヘブライ聖書の世界と香り 1. 「聖なる香油 שמן משחת-קדש 」を求めて - The Holy Anointing Oil in Exodus 30:22-25

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上に引用したのは、9月14日のエントリ「匂いの記憶@エルサレム 2.「悲しみの道」の果てに - Stabat Mater at the End of the Via Dolorosa, Jerusalem」の中で触れた、『出エジプト記』Exodus に記されている香油についての箇所です。

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September 14, 2008

匂いの記憶@エルサレム 3. ザアタルزعتر (中東風グリーンハーブミックス)とラブネ لبنة (ヨーグルトチーズ)のディップ - Labneh Dip with Za'atar

旅先でその土地ならではの食材や料理に出会うのも、旅の醍醐味のひとつ。今回も、「どうしてこんなおいしいものを今まで知らずにいたのか自分は?」とつい自問したくなるような、たくさんのおいしい出会いがありました。

たとえばスパイシーに味付けしたひよこ豆のぺーストをサクサクの衣で揚げた一口サイズのまんまるコロッケ「ファラフェル」 farafel とか、帰りに寄ったイスタンブールで食べた「焼きサバのサンドイッチ」(パンにはさむのは軽く塩をふった焼きサバと生玉ねぎのスライスだけ、という至ってシンプルな仕立て。水さらししていない玉ねぎが刺激的なアクセントに!)とか…などなど、その全部を話し始めるときりがないので、今回はただおいしいだけでなく香りのよさの面でも特に印象に残った「ザアタル」زعتر za'atar を紹介しておきます。

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匂いの記憶@エルサレム 2.「悲しみの道」の果てに - Stabat Mater at the End of the Via Dolorosa, Jerusalem

エルサレム旧市街を歩いていると、丸い円盤にローマ数字が刻まれたプレートの掲げられた場所で、大勢の観光客や巡礼者が立ち止っているのを目にします。

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Station V, Via Dolorosa, Jerusalem

これは、イエスが裁判にかけられ、重い十字架を背負って市中を歩き、ゴルゴタの丘で処刑され遺体を納められた墓に至るまでの「悲しみの道」 Via Dolorosa の中の「ステーション(留)」と呼ばれる、いわばハイライト・スポットです。(ただし、現在のステーションの中には、2000年近い時を経る中で建物の新 築などにより道路が移動していたり、福音書に基づかない伝承に由来するものが含められたりしているとして、より厳密な意味での Via Dolorosa を再定義しようとする動きもあるとのことです)

そしてこの道の終わりにあるのが、

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September 12, 2008

匂いの記憶@エルサレム 1. 「神殿の丘」にて - Apocalypse at the Temple Mount הר הבית الحرم الشريف, Jerusalem

わずか6時間の時差ボケがまだ治らないのか、それとも単なる夏バテなのか、あるいは単に生来の怠惰さによるものなのか、先週の日本帰国後もなかなか本業に本格復帰できず、方々の皆様にご迷惑をかけております。これをご覧の関係各位、ほんとうに申し訳ありません... 10月からはなんとかして平常ダイヤに戻す予定ですので、どうかご寛恕を...

などなどとお詫びの言葉を並べるその寸刻にも、記憶の網の目からこぼれつづける聖地巡礼の旅の匂いの記憶を、そのすべてが消えてなくなってしまう前に、とにもかくにもここに記しておくこととします。

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エルサレム旧市街に位置する「神殿の丘」(Temple Mount,  الحرم الشريف Al-haram ash-sharif, הר הבית Har haBayit) は、預言者アブラハム אברהם Abraham が息子イサク יצחק Isaac を神への犠牲として捧げようとした場所、また預言者ムハンマド محمد Muhammad ibn ‘Abdullah  が大天使ガブリエル Gabriel, جبريل Jibril, גבריאל Gavri'el  に導かれ一晩だけ天に昇り神に会った(المعراج Mi'raj)とされる場所であり、ユダヤ教・キリスト教およびイスラム教のいずれにとっても重要な意味を持つ聖地のひとつです。

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the Western Wall (=the Wailing Wall, left) and Al-Aqsa Mosque(right)

しかし、紀元前10世紀にソロモン王 שלמה Slomoh, King Solomon がここに設けたエルサレム神殿 בית המקדש Bet HaMikdash, Holy Temple は、西暦70年にローマ帝国によって破壊され、唯一残された神殿の西の城壁
הכותל המערבי HaKotel HaMa'aravi, The Western Wall に当たる部分が、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」 The Wailing Wall となりました。そして、かつてエルサレム神殿のあった場所には、7世紀にイスラム教の神殿「岩のドーム」
مسجد قبة الصخرة Masjid Qubbat As-Sakhrah, The Dome of theRock が、またその南側には8世紀初頭に「アル・アクサー・モスク」 المسجد الاقصى al-Masjid al-Aqsa がそれぞれ建立され、何度かの改築・修復を経て今に至っています。

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Qubbat as-Sakhrah, the Dome of the Rock

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al-Masjid al-Aqsa, al-Aqsa Mosque

これら敷地内の施設は、現在も毎日ムスリムの祈りの場所として活用されており、観光客は限られた時間帯のみ出入りが許されています。その限られた時間のなかで「どこかに特別な匂いのする場所はないだろうか?」とあっちをうろうろ、こっちをうろうろしながら、ようやく探し当てたのが...

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